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アラファト議長、劇的な死苦
by Daniel Pipes http://www.danielpipes.org/2622/ Translation of the original text: Arafat's Bedroom Farce
翻訳:Cristina Saori Asazu (1965年1月に始まる)悪意に満ちた40年の間、世界一最も長くテロリストとして人生を送った人物を、適切な言葉で描くことは困難なことである。ヨルダン、レバノン、そしてウェストバンクとガザでは自己を損ない、テロ活動から脱却したなどと世界に偽わった上で、ノーベル平和賞さえも受賞した無道徳な怪物、それでもなおこのアラファト氏の劇的な死は、彼の拙劣な生涯に匹敵した締めくくりであったと言ってもよいであろう。 死の茶番劇は、それ以前の様々な出来事同様馬鹿げたものであり、更におかしいものでもあった。 一方で、ギリシャ正教信仰者からイスラム教信仰者へと改宗していながら、クリスチアン祝祭日を守り続けるスーハ夫人の姿がある。月額10万ドルで優雅なパリ生活をおくっていると言われるスーハ夫人は、今頃はアラーは偉大なり (Allahu Akbar)と叫んでいるであろう。他方、長年彼の支配下で苦しめられた者がいる。彼等は、支配的で怒りっぽく・予測できない性格を持つ指導者からやっと開放され、今では明るい未来を願っているにちがいない。最後に、不運なフランスの政治家達の姿がある。自己のおろかさに気付かず、政治家達は軍の航空機で議長をヨルダンからパリへ搬送し、シラク大統領の見舞いをも含め、議長を国王のように扱った。知らぬうちに死の劇に参加していたのであった。 詳細は次の通りである。おとぎ話のような出来事の数々である。 11月7日、フランスの外相ミシェル・バルニエ氏は、LCIテレビに対して「アラファト氏はまだ生きているが、現時点では非常に重態かつ深刻でありながら、安定した状態でもあるといった複雑な状況である」と発言した。議長は既に死去したのかと尋ねられたところ、「そうとは言えない」と回答している。真剣そうな主要国の外相は、程々に馬鹿の役を演じた。 議長の容体悪化の原因についてできる限り言及が避けられたために、色々な憶測が立った。当然ながら、あるパレスチナ人はイスラエルの毒殺計画であるとの陰謀説を生み出した。PLOの情報サービスWAFAは、真剣に毒殺方法について捜査をするよう要求した。「私達は毒の種類とその入手ルート、そして解毒剤とそれがどのように手に入るのかを知る権利がある」とWAFAの政治部編集長は記した。面白おかしく言えば、議長が結婚前の生活でエイズにかかっていたという説は常に噂となっており、それが彼の死因ではないかという説がもっともらしく語られた。デーヴィド・フラムはNational Review Online で次のように説明している。
その間、イスラエルは,沈黙を選んだ。発言を試みた者の間では「アラファトは臨床的には死んでいる」との声が上がった。 その他に、スティーヴン・エルランガーのユニークな短評がNew York Times に掲載された:
「彼の埋葬場所および銀行口座番号を巡る戦い」の手掛かりになるものは何であろう。スーハ夫人と彼女の側近は、アラファト氏はまだ生きていると述べ、時間を稼いでいた。その間、エルサレムでの埋葬についてイスラエル当局と対立し、アラファト氏の何十億と言われる銀行口座の略奪を図ろうとしていた疑いが強まっている。パレスチナの“シニアー銀行家”の談話によると、アラファト氏のみが秘密口座の番号を知っている。“これら全て議長とともに他界すれば、スイスを始め世界の銀行家の笑いは止まらないであろう”、と述べた。」 大金は既にスーハ夫人の手に入った可能性は高い。Washington Times の記事によると、アラファト氏搬送の直前に、彼女がパリで所有する口座に6千万ドルが送金された。これはフランス検察当局が捜査中の2002年7月から2003年9月の間に送金された114万をはるかに上回る資金である。パレスチナ暫定政府の予算の少なくとも60%は国際援助によるものであり、EUは中でも最大の援助国であると同新聞社は報じる。言い換えれば、我々西洋人がスーハ夫人の華麗な生活を負担している。 カン・ユーニスにあるアラファト家の墓地の惨めな状態を見れば、なぜエルサレムでの埋葬にこだわるのかが明らかになる。Agence France Presse はこの老朽した埋葬地を次のように記述する(フランス語の原文は更に多彩なものである):
神聖な都市エルサレムにアラファト氏が埋葬されるべきか否か、この論争に対してイスラエルの法務大臣トミー・ラピッド氏は、「エルサレムはユダヤ人王が眠る都市であり、アラブ人のテロリストが埋葬されるところではない」と11月5日に述べた。この数々の下劣な出来事の中で、最も理に適ったコメントであったと言えるであろう。 後継者を名乗るアフメッド・コレイ氏を含む4人の議長の側近は、スーハ夫人の言いなりには耐えられず、実態を把握するためパリ訪問の決意を発表した。医師団から直接アラファト氏の容態について聞く目的であった。その仕返しに、スーハ夫人は11月8日早朝、アル・ジャジーラテレビ局を呼び出し「4人はアラファトに陰謀を企てている」と訴えた。「アラファトの後継者を名乗る連中がパリに来ることを、正直なパレスチナ人は知るべきである」とスーハ夫人の怒りのこもった放送は数回報道された。アラファト氏の仮名を唱えながら、「この陰謀の大きさを理解しなければならない。あいつらはアブ・アンマルを生きたまま埋葬するつもりである」と彼女は警告し、念を押すように、「アラファトは元気で家に帰る」と表明した。 これに対し、4人はスーハ夫人を「悪魔」、「狂女」と呼び、訪仏に踏み込んだ。更なる仕返しに「どんな美しい花でも雑草に囲まれて死ぬ」とスーハ夫人は答えた。 アラファト氏がマームッド・アバス氏(PLOの第二人者)との電話会談を二度拒み、独断でファルーク・カドゥミ氏を後継者に任命したとの軍病院での噂は、更に問題を複雑化した。カドゥミ氏とは誰であろうか。エルランガ−によると、彼はPLOの創設者の一人であり、オスロ協定を拒否し、アラファト氏と共にウェストバンクとガザへ戻ることを拒んだ人物である。ツーニスに在住している。パレスチナ当局の外相を勤めるのはシャース氏であるにもかかわらず、カドゥミ氏は名目上、PLOの外務大臣である。 読者はこういうことが理解出来るであろうか。茶番劇は完璧である。これでアラファト氏は、卑劣な生涯に卑劣な幕を閉じた。 Related Topics: Arab-Israel conflict & diplomacy, Palestinians receive the latest by email: subscribe to daniel pipes' free mailing list This text may be reposted or forwarded so long as it is presented as an integral whole with complete information provided about its author, date, place of publication, and original URL. |
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