本日付『ワシントン・ポスト』紙のリズ・スライによる記事「アサド軍がシリアで地歩を得つつある」は、アサド政権が生き延びているばかりでなく、攻勢に出て来てもいるという最近の事件が示唆することを論じている。地元の分析家達を引用しつつ、内戦で「振り子は今やアサド寄りに揺れていることはほとんど疑いがない…新戦略、イランとロシアの支援、レバノンのヒスボラ運動の闘士の援助に元気づけられて」と彼女は考えている。
これが事実とあらば、西側政府は、アサドが反体制派達を押し砕くのを防ぐために、反体制派を助けることによって応答すべきだ。
この助言は、(アサドが沈みかけているように見えた)ちょうど一ヶ月前に(「アサドを支援せよ」と題する論考文で)私が公表した議論と一致する。西側は、その内戦で「紛争を長引かせるために、敗北しつつあるどちらかの側を助けることによって」いずれの側の勝利浮上をも防御すべきだというものだ。
「敗北しつつあるどちらかの側を助ける」というこの政策勧告は、風変わりに聞こえると私は認めるが、戦略的なのだ。(2013年5月11日記)