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パレスチナ国家というものを想像せよ―アラブ人とイスラエルにとっての悪夢
ダニエル・パイプス http://www.danielpipes.org/12347/ Translation of the original text: Imagine a Palestinian State 独立したパレスチナ国家というものは、イスラエルと合衆国にとってよく知られた危険をもたらすだろうが、よく見れば、もしそのような一国家が今までに存在したとするなら、最大の敗者はアラブ人であろう。この国家の市民達は人権蹂躙に苦しむだろうし、近隣のアラブ諸国は、新たな危機の全領域によって脅威を受けるだろう。 我々は、パレスチナ国家というものが、パレスチナ解放機構(PLO)によって営まれるだろうと想定しなければならない。というのは、今あるいは近い将来、他のパレスチナ集団のいずれも、それとは太刀打ちできないからだ。パレスチナ解放機構の象徴的な権力に加え、充分に組織だった機構のネットワークを管理し、推計億万ドルの資金があり、広く国際的な認知を享受している―それに、銃弾も有している。併せて、これらが、権力に対する唯一の真剣なパレスチナの主張者にするのだ。 パレスチナ解放機構の支配が何を意味するか、我々には大変よい考えがある。というのは、1964年の設立以来の記録が、ある非民主的なエートスによって、常に貪欲で利己的な指導者層の一つであったからだ。 当座は、イスラエル人や、合衆国を含めた他の諸国の市民に対する多くの悪逆無道を無視せよ。パレスチナ解放機構が、ヨルダンや西岸その他のどこでも、解放機構以外のパレスチナ人の暮らしに示してきた侮辱をちょっと思い出せ。 パレスチナ解放機構がある段階に達した最も近い例は、1975年から1982年の間の南レバノンだった。そこでは、ほぼ主権に近いものを享受した。数年間、パレスチナ解放機構のメンバーは、欲しかった所有物や女達をひっつかみ、麻薬を配り、ゆすり取り、荒れ狂った。彼らの横柄さはあまりにもひどかったので、領内のレバノン人は言うまでもなく、多くのパレスチナ人達は、実のところ、イスラエル軍によるパレスチナ解放軍の除去を歓迎したのだった。 無関心と暴虐さというパレスチナ解放機構の長い経歴を考えると、もしヤーセル・アラファトがパレスチナ国家というものの中で権力を達成するとするならば、この行動パターンが変化することを期待する理由はない。 中東諸国への影響に関しては、パレスチナ解放機構の政体の創生は、続く何年も不安定を助長するだろう。というのは、彼らの心を悩ます問題と共にあるものが押し寄せるだろうからだ。シリアのハフェズ・アル・アサド大統領は、アラブ・イスラエル紛争における関心を持続し、国内での自分の地位を確保するための一方法として、イスラエルに対して新国家を追い立てることが期待されうる。リビアのムアンマル・エル・カダフィ大佐は、新国家を彼の権力の道具にしようとするだろう。そして、アヤトッラー・ルーホッラー・ホメイニーは、自らのパレスチナ集団を造り上げたばかりだが、遅れを取るだろうか? 想像してみたまえ。もし、パレスチナ解放機構が国家というものの権力を掌握したならば、どれほどさらに効果的に、ペルシャ湾の裕福だが弱い諸国から金銭と好意をゆすり取るだろうか。だが、この新たな脅迫に最も曝されるのは、相変わらず、ヨルダンという脆弱な君主制だろう。 1970年に、パレスチナ解放機構が唯一の民族統一主義運動だった時、フセイン国王をほとんど倒そうとした。パレスチナ解放機構が、ひとたび真の領土と真の資源を支配したならば、さらにもっと彼を脅迫するだろう。 内密には、アラブ指導者達はこれらの危険を認知し、懸念している。1979年にジミー・カーター大統領があまりにも軽率に暴露したように、「独立したパレスチナ国家というものに対する望みを私的に告白したアラブ人指導者に、私は一度も会ったことがない」のだ。 パレスチナ解放機構国家というものが、アラブ諸国にとってよりもイスラエルにとってより少ない脅威をもたらすとしても、イスラエルには何ら利益を提供しない。70年間のアラブ・シオニスト紛争を通して、紛争解決を妨げながら、パレスチナ指導者層は一貫して、最も極端で暴力的な立場を取ってきたのだった。 パレスチナ解放機構に権限を与えることは、単に最悪のパレスチナの要素を景気づけ、平和への新たな障害を作り出すだけだろう。確かに、アラブ・イスラエル紛争が終わるために、西岸とガザのパレスチナ国家というものを誰も期待すべきではない。それは単に新たな一段階へと動くだけであろう。 最終的に、パレスチナ解放機構という国家は、合衆国の権益を傷つけるだろう。というのは、二つの重要なアメリカの友人の間で、戦略的に釘付けになった影響という新たな前哨をモスクワに提供するからだ。その価値を認識しつつ、モスクワはきっと新国家に代理人や武器を注ぎ込むだろう。クレムリンのために、イスラエルとヨルダンの間のパレスチナ解放機構という国家は、東独を英仏海峡まで移動するのとほぼ同程度の多くの機会を提供するだろう。 パレスチナ解放機構は多くのアイロニーを具現化している。例えば、唯一の成功は外交にあるテロ組織と同様に世界中に現存する弱い組織である。しかし、あらゆるものの中で最大のアイロニーは、国家の地位に上昇することが、イスラエル人よりもはるかにもっとアラブ人を傷つけるだろうということだ。 Related Topics: Arab-Israel conflict & diplomacy, Palestinians receive the latest by email: subscribe to daniel pipes' free mailing list This text may be reposted or forwarded so long as it is presented as an integral whole with complete and accurate information provided about its author, date, place of publication, and original URL. |
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