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イスラエルに関するロムニー対オバマ
ダニエル・パイプス http://www.danielpipes.org/11948/ Translation of the original text: Romney vs. Obama vis-à-vis Israel 「オバマ大統領は、イスラエルのような同盟諸国をバスの下に投げてしまった」。 それは、先週、共和党が大統領候補にミット・ロムニーを指名したことを受諾する明確な演説で、「身勝手な理由で友を犠牲にする」というスラング表現を繰り返しながら、ミット・ロムニーが語ったことだ。ロムニーは、この表現を以前も展開していた。例えば、2011年5月と2012年1月である。オバマについてのこの批判は、粘り強い共和党の批判と合致している。特に、最近の数名の他の大統領候補者達が、オバマとイスラエルに関して同じ「バス」公式を用いるか裏書きした。2011年5月のハーマン・ケイン、2011年9月のリック・ペリー、2012年1月のニュート・ギングリッチ、2012年2月のリック・サントラムを含めてである。
オバマのイスラエルとの関係に対する共和党のこれらの攻撃は、米国外交政策にとって幾つかの重要な含みを持つ。第一に、多くの中東関連の問題から、イスラエル、そしてイスラエルのみが、米国の選挙政治における固定的な役割を保持していることである。ユダヤ人のみならず、アラブ人、ムスリム、福音派クリスチャン、保守派そしてリベラル派―有権者という重要な人数が、どのように大統領を選ぶかに影響を及ぼしつつ。 第二に、イスラエルに対する態度が、その他の中東問題に対する見解の代理として役立っていることだ。もし私が、イスラエルに対するあなたの見解を知るならば、エネルギー政策、イスラーム主義、イラクやアフガニスタンでの戦争、公正発展党が率いるトルコ、イランの核兵器貯蔵、リビア介入、エジプトのモハメド・モルシ大統領職、シリア内戦のような話題に関するあなたの考えについて、私には名案が浮かぶ。 第三に、オバマに対する共和党の批判は、何がイスラエルに対する態度を決定するかにおける急激な変貌を指し示している。かつては宗教が鍵だった。ユダヤ人達が熱心なシオニストで、クリスチャン達はほとんど関わらなかった。今日では対照的に、決定要因は政治観である。誰かの対イスラエル観を識別するために最もよい質問は、「宗教は何ですか」と問うことではなく、「大統領に誰を望みますか」である。概して、保守派はイスラエルに対してもっと温かく感じており、リベラル派はより冷たい。世論調査が示すには、保守的な共和党支持者達は、最も熱心なシオニストである。一般の共和党支持者がそれに続き、無党派層、民主党支持者、最後にリベラルな民主党支持者が続く。そうだ、元ニューヨーク市長のエド・コッチも2011年9月に述べたように、オバマは「イスラエルを見捨てた」が、87歳のコッチは、色褪せつつある古い民主党の守り役を体現している。アラブ・イスラエル紛争における両党の間の相違は、経済ないしは文化問題に関する相違と同じぐらい深くなっている。
第四に、イスラエルがますます民主党支持者と共和党支持者を分ける問題になっているので、超党連立のイスラエル支持の淘汰を私は予測している。それは、米国政治における特殊な地位をイスラエルに提供してきたし、アメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)のような諸組織を維持してきたのだった。主流の保守派として、ロムニーとポール・ライアンが、ビル・クリントンやジョージ・W・ブッシュの両政権をも遙かに凌ぐような、今まででイスラエルに対して最も温かい政権を率いるだろうとも、私は予測している。対照的に、オバマが再選されたならば、歴代の米国大統領中、最も冷たいイスラエル扱いが続くだろう。 過去3年半、イスラエルに関するオバマの行き詰まりの経歴、例えばパレスチナ人やイランの話題がこの結論へと導く。だが、2004年に高次の選挙政治に入る前の彼の経歴について、我々が何を知っているかでもある。特に、過激な反シオニスト達との連携である。例えば、オバマは1998年5月、エドワード・サイードを傾聴していた。2003年、元PLO広報のラシード・ハリディのお別れパーティーでは、対パレスチナ人のテロでイスラエルが非難されたので、静かにそばに座った。(反対に、ロムニーはベンヤミン・ネタニヤフと1976年以来の友人である。)
それにまた暴露されているのは、シカゴに基盤を持つ反イスラエルの急進派であるアリ・アブニマーが、2004年初頭に交わしたオバマとの最後の会話について書いたことである。オバマは、米国上院のため、民主党指名で最初のキャンペーンの最中だった。アブニマーは書いている。オバマは温かく挨拶した後、付け加えた。「やぁ、たった今、パレスチナの権利についてあまり言えなかったこと、申し訳ないな。でも、難しい初戦なんだ。事が落ち着いたら、もっと率直になれると思っているよ」。さらに、『シカゴ・トリビューン』紙その他でのアブニマーによる対イスラエル攻撃に言及して、オバマは励ましたのだった。「良い仕事を続けろよ」。 2012年3月に、当時ロシア大統領だったドミトリー・メドベージェフに、オフマイクでオバマが言った(「これは私の最後の選挙だ。選挙後には、もっと自由がある」)という文脈、そしてオバマのネタニヤフ嫌いという文脈にこのことを置くならば、次のように想定するのが賢明であろう。もしオバマが11月6日に勝つならば、彼には事が「落ち着く」だろうが、最終的に、いわゆるパレスチナについては「もっと率直に」なり得る。その後、イスラエルの揉め事が本当に始まるであろう。 2012年9月5日追記:イスラエルの首都としてのエルサレムに関する言及を、民主党が政党の綱領に取り戻す前に、ロムニーがその省略を「大変に困ったこと」で「大統領によってイスラエルがバスの下に投げられた、もう一つの事例」と呼んだ。 2012年9月16日追記:NBCの"Meet the Press"番組に出演したベンヤミン・ネタニヤフ首相は、オバマがイスラエルを「バスの下」に投げるかどうかという質問に答えるのを二度回避し、結局は三度目に穏やかになった。もちろん彼は、ミット・ロムニーの信用性を高めることにはならない、その非難を否定しなければならなかった。
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